近年、火災保険を使って不正に保険金を請求するよう誘導したり、支払われた保険金から多額の手数料を請求する、保険金に見合わない手抜き工事を行うなどの悪徳業者が横行しています。
以前からこのような業者の存在は確認されていましたが、近年日本を直撃する台風の大型化や発生数の増加に便乗し、またコロナ禍による収入源を埋め合わせる手段としての新たな営業手段として、保険業界を揺るがすような大きな問題にまで拡大しています。
手口としては、一戸建てにお住まいの方に
「火災保険に入っていれば、必ず屋根には見えない損害が発生している。それをすべて保険金で、自己負担無しで修理ができる」とアプローチをしてきます。
業者からの訪問、チラシ、電話、そしてインターネット広告など、そのアプローチは様々な方法があります。
実際に台風などで損害が出ている分については、正規な手続きで請求・受取はもちろん可能ですが、悪徳業者の場合は、
・保険の対象では無い老朽化も含めて損害として、保険会社に高額な修理代を請求させる
・損害をわざと拡大させたり、新たに作って不正な請求をさせる
・支払われた正当な保険金を全額受取って、手抜き工事を行って完了させる
・法外な手数料を保険金から要求する 等
などを行います。
このような場合、不正な請求を行うのはお客様となるため、発覚した際の詐欺の犯罪者となるのはお客様自身となります。
業者から保険使用を営業してきた場合や、ネットなどの保険金請求サポートなどは、100%悪徳業者です。
皆様の信用を失うばかりで無く、きちんとした契約をしているたくさんの方々の保険料アップにも影響しますので、くれぐれもご注意ください。
おかしいなと思ったら、すぐに弊社までご相談をお願いします。
その他、
・ケガや病気になってから、医療・ケガ・海外旅行保険等の保険を申し込んで、保険を使おうとする行為
・既に損害のある自動車に、車両保険をかけてからわざとぶつけて請求する行為
なども、非常に悪質な不正請求となります。
絶対に行わないよう、またそれを促す業者の誘いには乗らないでください。現在各保険会社では、それらの不正を調査する専門部署を設けて防止に取り組んでいます。